きものQ&A

花など季節感のある柄はその季節にしか着られませんか?

季節を重んじるきもの界においては大切なことですが、異なる季節の柄を一緒に描いたものやバラなどの洋花は季節を問わず通年着られます。あまりにも季節外れと思われるような柄以外は気にせず着てお出かけしましょう。

長襦袢はきものの種類によって変えたほうが良いのでしょうか?

留袖と喪服には白の長襦袢を合わせます。礼装以外は特に決まりはありませんが、訪問着などの準礼装には淡い色が向きます。小紋や紬のおしゃれ着には濃い地色や楽しい柄なども合わせられます。長襦袢は振り口や袖口から覗いて見えるものなので、おしゃれのポイントにもなります。きものとのコーディネートを楽しみましょう。

雨天など天候が不安なとき、気をつけることはありますか?

ちりめん類のシボのあるきものは雨に濡れると縮みやすいので、できれば避けて綸子系や紬などにしましょう。雨が降りそうならば、必ず雨コートの用意も忘れずに。雨コートは雨が降っているときにしか着用しない活躍の場が少ないアイテムのように思いますが逆に雨が降っているから着られるきものです。雨降りしか着られない雨コートで天の恵と一緒に雨の日のきものを楽しんでみては?

羽織やコートについて何かルールはありますか?

女性らしくエレガントな魅力のある長羽織は最近特に人気が高まっています。羽織は一般に色無地や軽めの付下、小紋、紬などにはおりますが、柄付けによってはおしゃれな訪問着に合わせたりと、お出掛けの幅が広がります。一方、コートはすべてのきものにはおれます。コートは室内では脱ぎますが、羽織はお茶席以外なら室内でも着用できます。羽織は前が開いているので、きものや帯、帯〆、羽織紐などコーディネートが楽しめるのも人気の理由の一つです。多様化している現代では昔ほどしきたりにこだわらず、その場に合った装いを楽しむと良いでしょう。

紋の入ったきものは、どこへでも着て行けますか?

しゃれ紋以外の正式な家紋を付けたきものは、格が上る分着る場所とコーディネートを選びます。格調の高い柄の訪問着や色無地に紋を付けると準礼装として披露宴や華やかなパーティーに着られます。一方、ちょっとしたお出掛けやカジュアルな場では、紋付のきものはふさわしくありません。
紋のない軽いきもので遊び心が感じられる装いが良いでしょう。

伊達衿(重ね衿)はどんなきものに合わせるのが良いですか?

昔は、きものを重ねて着ることで改まった装いを表していました。伊達衿(重ね衿)はそれを簡略化したものとなります。主に慶びの席に着用します。慶びを重ねるという意味があるので、喪のときや街着などには使いません。

礼装のときに祝儀扇は必要ですか?その他末広の種類の使い分けはありますか?

礼装の小物として祝儀扇は必需品です。祝儀用は黒骨で金銀のものを用意します。帯の左側にさし、ごあいさつの折は左手に受け、右手を添えて相手様に失礼のないようお辞儀します。白い骨の祝儀扇は色留袖、訪問着などに用い黒留袖には使用しません。それ以外の末広はあまり格式ばらず、おしゃれで左胸にさして楽しめます。

きものは普段どのような手入れをすれば良いですか?いつ洗いに出せば良いでしょう?

脱いだ着物は、風通しの良いところにしばらく吊るして湿気を取ってシワを伸ばします。シミや汚れを見つけたら早めに専門店に出しましょう。毎日きものを着ているのでなければシーズンの終わりに点検もかねて専門店に出すとよいでしょう。

母からきものを譲ってもらいましたが身丈が足りません。どうしたらよいのでしょうか?

身長で身丈が決まるきものはよくあることです。方法としては帯を結んで隠れる位置に足し布をして身丈を長くします。

派手になったきものの利用法はありますか?

きものは用尺があるので、さまざまなリフォームが可能です。派手な柄で着られないものでも、羽織やコートにすればまだ着られるものもあります。
また、ほどいて染め替えたり、帯に仕立て直すのもよいでしょう。袋物などの小物類は小さな布からでも作ることができます。元のきものの状態や寸法によっても異なりますがきものはいつの世にもその思い出があり、いつまでも愛せるものなのです。